地域の食卓を、これからも続けるために。
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された、2030年までの達成をめざす世界共通の17の目標です。食品スーパーマーケットの仕事は、食べものをむだにしないこと、資源とエネルギーを大切に使うこと、働く人が育つこと、地域の暮らしを支えることなど、いくつもの目標と直接つながっています。パル・ヤマトは、17の目標のうち、毎日の仕事と関わりの深い9つの目標に取り組んでいます。このページでは、その取り組みを、時期と内容を添えてご紹介します。
FOCUS
4つの重点テーマ
9つの目標への取り組みは、次の4つのテーマにまとめられます。
THEME 01
食品ロスを減らす
売れる量を見込んで作りすぎず、時間帯に合わせて商品の形を変え、値下げをして売り切ります。来店客数の統計による予測と、売れ行きの毎日の計算で、見込みの精度を高めています。
THEME 02
資源とエネルギーを大切に使う
発泡トレーの店頭回収や包装資材の見直しに取り組み、店舗の改装に合わせて、省エネルギーの設備を導入しています。
THEME 03
人が育ち、長く働ける職場をつくる
魚や肉を扱う技術を、先輩のもとで身につけます。店長を外部の長期の研修に送り出すなど、人を育てることに費用を惜しみません。休みをとりながら長く働けるよう、制度を整えています。
THEME 04
安全な食で、地域の暮らしを支える
衛生管理の仕組みを整え、安全な食品を届けます。阪神・淡路大震災のときも、店の商品をすべて地域の人々に無償で提供しました。
MAPPING
取り組みと目標の対応
主な取り組みが、どの目標につながっているかをまとめました。目標のアイコンや番号を選ぶと、くわしい説明に移ります。
| 取り組み | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 来店客数を、統計で予測する2026年7月〜 | 目標9 | 目標12 | |||||||
| 前日の売れ行きを計算し、毎朝の報告にまとめる2026年8月〜 | 目標9 | 目標12 | |||||||
| 時間帯に合わせて商品の形を変え、値下げをして売り切る | 目標12 | ||||||||
| 包装資材を見直し、トレーを使わずに売る野菜も2025年4月〜 | 目標12 | ||||||||
| 発泡トレーの回収の覚書を結び、店頭での回収を始める2003年 | 目標12 | 目標17 | |||||||
| 芦屋店に、トレーと紙パックの回収ボックスを置く2024年4月 | 目標12 | 目標17 | |||||||
| LED照明とインバータ式冷凍機を導入する2024年〜 | 目標7 | 目標13 | |||||||
| 空調・冷蔵冷凍設備と、電気の使い方を管理するシステムを導入する2025年10月 西宮店 | 目標7 | 目標13 | |||||||
| 電子棚札を導入する2025年12月 青木店 | 目標9 | ||||||||
| サラヤと提携し、衛生管理の仕組みをつくる2020年11月〜 | 目標3 | 目標17 | |||||||
| 店内で作る商品の原材料・添加物・栄養成分の表示を、本部で作る | 目標3 | ||||||||
| 協会けんぽ兵庫支部の「わが社の健康宣言」に登録する2026年9月 | 目標3 | 目標8 | |||||||
| 先輩のもとで、加工の技術を身につける | 目標4 | 目標8 | |||||||
| 代表が、高校・大学・大学院の授業に協力する2022年〜 | 目標4 | 目標17 | |||||||
| 新卒採用を再開し、高校生の採用も行う2024年4月〜 | 目標8 | ||||||||
| 正社員の完全週休2日制と、産休・育休・介護休暇の制度 | 目標8 | ||||||||
| 従業員の提言を、社長に直接届ける仕組み2026年9月〜 | 目標8 | ||||||||
| 集計や帳票づくりを自動化する | 目標8 | 目標9 | |||||||
| 卸売市場で選んだ品を、地域の食卓へ届ける | 目標11 | ||||||||
| 震災のとき、地域の人々に食べものを配る1995年 | 目標11 | ||||||||
| 商工会議所のセミナーで講師を務める2026年10月 | 目標11 | 目標17 | |||||||
| CGCグループの一員として、同業の会社と協力する | 目標17 |
9 GOALS
9つの目標と、当社の取り組み
目標ごとに、そのねらいと当社の仕事との関わり、主な取り組みを、時期を添えてご紹介します。
GOAL 3目標3「すべての人に健康と福祉を」
目標のねらいあらゆる年齢のすべての人が健康に暮らせるようにし、福祉を進める。
毎日の食べものを扱う店にとって、食品の安全と衛生は、何より先に守るべきことです。働く人が健康であることも、その土台になります。
主な取り組み
- 2020年11月〜サラヤと提携し、HACCP(食品の衛生管理の国際的な手法)の考え方を取り入れた衛生管理の仕組みづくりと、日々の衛生管理の支援を受けています。
- 2021年5月HACCPに沿った衛生管理が制度化されるのに合わせて、サラヤによる従業員向けの衛生講習会を開きました。
- 2024年4月衛生管理の手引き(サニテーションマニュアル)を改訂しました。冷蔵・冷凍の温度は1日2回記録することなどを定めています。
- 各店では、温度や産地、加熱した食品の中心温度、従業員の健康状態、清掃などを記録する様式と、記録を保存する期間を決めています。
- 魚・肉の加工や惣菜の調理を店内で行い、原材料や添加物、栄養成分の表示は本部で作成しています。
- 2026年9月協会けんぽ兵庫支部の「わが社の健康宣言」に登録し、働く人の健康づくりにも取り組んでいます。
これから健康宣言で掲げた目標に沿って、働く人の健康づくりを進めます。
GOAL 4目標4「質の高い教育をみんなに」
目標のねらいすべての人に質の高い教育を届け、生涯にわたって学べる機会を広げる。
魚をさばく、肉を切り分ける。生鮮の技術は、人から人へ受け継がれるものです。学校や大学の学びに協力することも、大切にしています。
主な取り組み
- 入社後は、先輩のもとで時間をかけて加工の技術を学びます。正社員には外部研修の機会もあります。
- 2015年〜現場で培われてきた技や判断を整理し、次の世代へ受け継げる形にする取り組みを続けています。
- 2022年11月代表の村上が、高校の起業家ワークショップで講師を務めました。
- 2024年12月代表の村上が、大学の授業のゲスト講師として、学生の皆さんにお話ししました(2025年1月にも)。
- 2025年6月〜大学院の経営の授業に、実際の経営課題を出す企業として協力しました(2026年2月まで)。
- 2026年5月〜次の経営を担う人を育てるため、店長2名をCGCグループの「経営幹部勉強会」に派遣しています。東京での2日間の講義を1年かけて重ねる、泊まりがけの研修です。一人ひとりに大きな費用をかけてでも、人を育てることに投資しています。
関わりの深いターゲット
- ターゲット4.4
- 2030年までに、仕事や起業に必要な技能を身につけた若者と大人の割合を、大きく増やす。
GOAL 7目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
目標のねらいすべての人が、安くて信頼できる、持続可能なエネルギーを使えるようにする。
冷蔵・冷凍のケースは一日中、照明は営業しているあいだ、電気を使います。店で使う電力を減らすことが、当社の取り組みです。
主な取り組み
- 2024年4月 芦屋店改装で冷蔵・冷凍のケースを入れ替え、インバータ式の冷凍機と、明るさを調整できるLED照明を導入しました。
- 2025年10月 西宮店改装で、省エネルギー型の空調と冷蔵・冷凍の設備、電気の使い方を管理するシステム(EMS)を導入しました。
- 2026年6月 芦屋店寿司室を設けた際に、冷凍機をインバータ式にしました。
関わりの深いターゲット
- ターゲット7.3
- 世界全体で、エネルギー効率を改善するペースを2倍にする。
これから店舗の改装に合わせて、省エネルギーの設備を計画的に導入します。
GOAL 8目標8「働きがいも経済成長も」
目標のねらい経済成長を続けながら、すべての人が働きがいのある人間らしい仕事に就けるようにする。
生鮮の店は、人の技術と手仕事で成り立っています。働く人が長く安心して力を発揮できることが、店の力になります。
主な取り組み
- 正社員は完全週休2日制です。芦屋・青木・六甲・西宮の4店は日曜日が定休日です。仕入れ先の市場が休む日であり、働く人に家族との時間や自分の時間を大切にしてほしいという思いもあります。
- 正社員には、年2回の賞与と年1回の昇給、退職金制度があります。産休・育休、介護休暇の制度もあります。
- 店舗はすべて兵庫県内にあり、転居を伴う転勤はありません。定年は60歳で、希望すれば65歳まで嘱託として働き続けられます。
- 2024年4月〜大卒・高卒の新卒採用を再開しました。2027年春に高校を卒業する予定の方の募集も行っています(水産部門)。
- 2026年9月〜従業員が会社への提言や改善の要望を、AIとの対話で整理して、社長に直接届けられる仕組みを設けました。
- 集計や資料づくりを仕組みに任せ、人の時間を売場とお客様のために使えるようにしています。
関わりの深いターゲット
- ターゲット8.8
- すべての働く人の権利を守り、安全で安心して働ける環境をつくる。
GOAL 9目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
目標のねらい災害に強いインフラをつくり、持続可能な産業化と技術革新を進める。
創業者は、漬物の作業に自ら設計した機械を取り入れ、手間を減らした分だけ価格を抑えました。仕組みを自分たちで考える姿勢は、いまも続いています。
主な取り組み
- 2026年7月〜自社で開発した統計と計算の仕組み「Pal-DX」で、天気予報や曜日、地域の行事と過去の実績から、店ごとに1週間先までの来店客数を毎日予測しています。
- 2026年8月〜前日の売上を、店・部門・時間帯ごとに前の週と比べて計算し、いつもと違う動きを毎朝の報告にまとめています。報告の文章のまとめには、AIも使っています。
- 2026年9月〜週ごとの販売計画の資料をAIで読み込み、日ごとに、店長が売場で確かめることへ整理しています。
- 2025年12月 青木店電子棚札を導入しました。値段の変更を、紙の値札を差し替えずに売場へ反映できます。
- 帳票の作成や集計を自動化しています。
これから予測と実績のずれを毎日記録し、計算の方法の改良を続けます。
GOAL 11目標11「住み続けられるまちづくりを」
目標のねらい誰もが安全に暮らせる、災害に強く、住み続けられるまちをつくる。
店は、まちの暮らしの一部です。地域の食卓を支える店として、阪神・淡路大震災を経て、まちとともに歩んできました。
主な取り組み
- 1995年1月阪神・淡路大震災。営業できない状況のなか、当社はまだ小さな会社で、店にある商品も多くありませんでしたが、生鮮品をはじめほかの商品はすべて、地域の人々に無償で提供しました。そのなかで、配りやすい漬物は、当時小学4年生だった現社長が、道行く人々に手渡しました。
- 担当者が卸売市場へ出向いて品を選び、地域の食卓へ届けています。
- 2026年10月代表の村上が、箕面商工会議所のセミナーで講師を務めました。
- 代表の村上は中小企業診断士として、地域の中小企業を支える活動にも加わっています。
GOAL 12目標12「つくる責任 つかう責任」
目標のねらい持続可能な形で、ものをつくり、使う。
生鮮食品は日持ちしません。売れる量を見込み、並べる量や加工、値下げを調整して、その日のうちに売り切ることで、店での食品ロスを減らしています。
主な取り組み
- 2026年7月〜来店客数を統計で予測し、毎朝の報告で各店に届けています。惣菜の製造や生鮮の発注の量を考える目安です。
- 農産は、1日に売れる量を考えて、出しすぎないように並べます。
- 水産は、時間帯に合わせて、丸のままの魚を刺身や切り身に仕立てるなど、商品の形を変えながら売り切ります。
- 値下げの時期と幅は、部門ごとに基準を決めています。たとえば青木店の水産では、商品の種類と消費期限に合わせて値下げの時期を決め、大きな値下げや廃棄になる前に売り切るようにしています。
- 生鮮の各部門では、日々の廃棄を管理表に記録しています。
- 2025年4月〜長いもとれんこんは、トレーを使わず、袋やラップで販売しています。惣菜の包装資材も見直し、使う量を減らしています。
- 2003年〜エフピコなどと使用済み発泡トレーの回収の覚書を結び、店頭での回収を始めました。2024年に改装した芦屋店には、トレーと紙パックの回収ボックスを置いています。
関わりの深いターゲット
- ターゲット12.3
- 2030年までに、小売と消費の段階で出る一人当たりの食品の廃棄を世界全体で半分にし、生産や流通の段階での食品の損失も減らす。
- ターゲット12.5
- ごみを出さない・減らす・再び使う・資源に戻すことで、廃棄物を大きく減らす。
これから2027年に予定している基幹システムの切り替えに合わせて、廃棄を品目ごとに、その日のうちに記録します。予測や発注の見直しが廃棄を減らしたかを、数字で確かめられるようにします。
GOAL 13目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標のねらい気候変動とその影響を軽くするため、すぐに対策をとる。
電気を使う量と、捨てるものを減らすことは、温室効果ガスの排出を減らすことにつながります。
主な取り組み
- LED照明やインバータ式冷凍機、電気の使い方を管理するシステムを導入し、店で使う電力を抑える取り組みを進めています。
- 作りすぎを減らすことは、食品をつくる・運ぶ・捨てるときに使うエネルギーを減らすことにもつながります。
GOAL 17目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
目標のねらい目標の達成に向けて、国や企業、地域の人々が力を合わせる。
取引先や地域の団体、学校、お客様と力を合わせることで、ひとつの店ではできないことが進みます。
主な取り組み
- 2003年エフピコなどと、使用済み発泡トレーの回収の覚書を結びました。
- 2020年〜衛生管理では、サラヤの支援を受けています。
- 全国の地域スーパーマーケットが加盟するCGCグループの一員として、同業の会社と情報を交わし、協力しています。
- 商工会議所や中小企業診断士の団体、学校や大学と連携し、地域の経営と人材の育成に取り組んでいます。
- お客様にも、トレーと紙パックの回収にご協力をお願いしています。
関わりの深いターゲット
- ターゲット17.17
- 行政・企業・市民社会のあいだで、効果的なパートナーシップを進める。
WITH YOU
お客様と、一緒にできること
食品ロスを減らすことも、資源を循環させることも、お客様のご協力があって進みます。
トレーと紙パックは、回収ボックスへ
回収ボックスを置いている店舗では、発泡トレーと紙パックをお持ちいただけます。軽く洗って乾かしていただくと、資源に戻しやすくなります。
夕方の値下げ品も、上手に
夕方は、売れ行きを見ながら値下げをしています。その日のうちに召し上がる分にお使いいただくことが、食品ロスを減らすことにつながります。
お気づきの点を、お寄せください
売場や取り組みについてのご意見は、お問い合わせ窓口からお寄せください。
HISTORY
SDGsにつながる歩み
震災のときに食べものを配ったことから、統計と計算の仕組みづくりまで。目標につながる主な出来事を、年ごとにまとめました。
SDGsとは
SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略です。2015年9月の国連サミットで、加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられています。「誰一人取り残さない」ことをうたい、国や企業、一人ひとりが、それぞれの立場で取り組むことが求められています。
- 採択
- 2015年
- 目標
- 17
- ターゲット
- 169
- 達成の期限
- 2030年
これからも、売場の毎日の仕事と、数字で確かめる仕組みを組み合わせ、地域の食卓と環境の両方を大切にする店であり続けます。








